妊娠中のQ&A

市販の妊娠検査薬で陽性反応が出ました。本当に妊娠したのでしょうか?

市販の妊娠検査薬も、病院で使っているものと同様の精度があります。
陽性が出たとなれば、ほぼ確実に妊娠しているとみていいかと思います。
ただ、早期では病院でも正確な妊娠状況の確認ができない状況もありますので、最終生理日から5~6週間後にご来院頂くのがちょうどいいタイミングです。

市販の妊娠検査薬で陽性反応が出ました。本当に妊娠したのでしょうか?

妊娠期間は10月10日(とつきとおか)といわれますが、実際はどれぐらいですか?

基本的には、最終月経の初日から280日目(40週)を出産予定日として計算します。

ですから単純に10か月プラス10日の日付にはならず、むしろ9か月と少しくらい先の時期と考えてください。

妊娠期間は10月10日(とつきとおか)といわれますが、実際はどれぐらいですか…

妊娠期間中には体調はどう変化するのですか?

妊娠後最初の3~4か月がかなり体調が変動する時期です。つわりが起こり、おりものが増え、便秘や胃腸の不調も起こります。精神的にも情緒不安定になりますので、ご家族の方もぜひいたわって毎日をお過ごしください。

5か月目ころからは安定期に入り、体調は戻ってきます。この頃にはお腹も大きくなってきて、赤ちゃんの胎動を感じることもあります。出産前の2か月程度はお腹がかなり大きくなって重くなり、自分の動作にも支障が出てきます。無理な動作や体勢は避けて、出産日をお迎えください。

妊娠期間中には体調はどう変化するのですか?

妊娠期間中はどんなものを食べればよいのですか?

妊娠期間だからといって、特別なものを食べる必要はありません。ただし、あなたがバランスの悪い食生活を送っているようなら、それは改善しなければなりません。

基本は陳腐な言葉ではありますが「バランスのよい食事」をすることです。

特に、タンパク質や鉄分は意識的に多めに摂ってください。鉄欠乏性貧血を予防します。カルシウム・マグネシウムは、胎児の骨や歯の成長に不可欠です。また、妊娠期間中の便秘を軽減するためにも、食物繊維・乳酸菌もぜひ摂ってください。

もちろんあなたの食べたものの栄養が一部胎児に送られていくわけですから、その分のカロリーは余分に摂取する必要があります。厚生労働省の指針では、妊娠初期(16週未満)は50kcal、中期(16~28週未満)は250kcal、末期(28週以降)は500kcalを付加すべき量として示しています。

妊娠期間中はどんなものを食べればよいのですか?

妊娠期間中に食べてはいけないものがあると聞いたのですが。

確かに、下記のものはよく聞くものです。

  1. 魚類では水銀が蓄積されている可能性がある種類(キンメダイ、メカジキ、マグロなど)は避けるべし
  2. ウナギなど動物性ビタミンAが多すぎると胎児に先天性奇形などの悪影響を与える

しかし、こんなことを厳密に考えていたら食べるものが何もなくなってしまいます。前項の回答にも書いたように「バランスの良い食事」というのがベストで、ぜひ健全な食生活を心がけてください。

ただ、塩分は控えめ、油脂はほどほどにというのは絶対です。インスタントラーメンやスナックフードばかりの食生活はダメです。もちろん、喫煙や飲酒も妊娠期間中はやめるべきでしょう。胎児に与える影響度合いはわかっていませんが、あなたの血液に吸収されたアルコールやニコチンが胎児にもまわっていくと考えたらどうでしょうか。

妊娠期間中に食べてはいけないものがあると聞いたのですが。

陣痛の痛みというのはどんなものですか?

人によって差はありますが、経験者の話を総合すると、

生理痛のような痛み、または下痢のような痛みで始まって、痛みが押したり引いたりが繰り返しつつ相当な強さに増幅していく

というものです。

当院は陣痛の痛みを軽減する技術を使って出産させる「無痛分娩」をご希望により行っております。

陣痛の痛みというのはどんなものですか?

帝王切開はどんな時に行われるのですか?

帝王切開は「予定」の場合と「緊急」の場合があります。

予定の帝王切開というのは、逆子・双子などの多胎妊娠、また前置胎盤や前回帝王切開だった人、高齢出産など、医師が最初から自然分娩は無理と判断した場合に行われます。もちろん普通の手術と同じで、麻酔をして行われますから、陣痛などは感じるひまもなく出産することになります。当然、手術日があらかじめ決められますから、赤ちゃんの誕生日が事前に決定されることになります。

緊急の帝王切開は、たとえば自然分娩中にそれが不可能であるとか、妊婦や胎児が危険状態に陥ったなど、医師の緊急判断で出産行為を手術に切り替える場合です。母子ともに一刻を争う状態のケースが多いです。

無痛分娩のQ&A

無痛分娩って、本当に全然痛くないのですか?

実は、無痛分娩は「完全な無痛」ではありません。

無感覚なまでの「完全な無痛」も技術的には可能ですが、陣痛微弱になりやすく、分娩進行の妨げになったり、陣痛感覚が得られないため赤ちゃんが出てくるときの “”いきみ”” がうまくできなかったりします。

したがって、陣痛感覚は残しつつ、痛みは十分に取れている状態が目標です。

うまく “いきめ” ますか? すごく心配です。

無痛のお薬が理想的に効いていると、赤ちゃんの位置がまだ高く、子宮口があまり開いてない段階では、痛みが十分和らいでいます。

赤ちゃんが下がってきて、子宮口がいっぱい開いてくると、少し痛みを感じるくらいになります。
しかしその痛みは、無痛のお薬を使わない場合に比べて比較にならないほど穏やかなものです。
その痛みに合わせてしっかり “いきめ”ば、十分な “いきみ” となります。また、お薬がよく効いているかたは、若干 “いきむ” タイミングがとりづらく、最初戸惑うことがあるかも知れません。
その場合は助産師さんがやさしく “いきむ” タイミングを教えてくれます。それに合わせて落ち着いて “いきん”でみてください。何回か繰り返せば、必ずうまく “いきめ”ます。

うまく "いきめ" ますか? すごく心配です。

岩田病院ではどのくらいの方が無痛分娩で出産されているのですか?

平成28年は 507名、平成29年は 475名の患者様が無痛分娩で出産されています。
これは帝王切開を除く分娩の6割以上となっています。

無痛分娩を希望される患者様は年々増加傾向であり、当院で出産された患者様の半数以上が無痛分娩による出産でした。

項目平成27年平成28年平成29年
年間総分娩
件数
787916886
経膣分娩
件数
675778754
帝王切開
件数
112138132
無痛分娩数410507475
無痛分娩率
(無痛分娩数/
経膣分娩数)
60.7%65.2%63.0%

休日夜間でも無痛分娩できますか?

無痛分娩には、すべて計画分娩で行う場合と、自然陣痛を待ってから無痛分娩にする場合とがあります。
岩田病院は原則として後者を中心にしています。

自然陣痛の発来は、昼夜休日を問わずですから、岩田病院の無痛分娩も同様に、昼夜休日を問わず、365日24時間対応で対応しています。

また、無痛分娩に限らず休日・夜間複数の医師で帝王切開などの緊急事態に対応しています。

休日夜間でも無痛分娩できますか?

無痛分娩を選ぶと、帝王切開が増えるということはないですか?

帝王切開が増えることはありません。

当院では、自然分娩でスタートして、途中から無痛分娩を希望される患者様がかなりたくさんいらっしゃいます。
しかし、正確なデータはありませんが、無痛分娩の場合に、陣痛の痛みに耐えきれずに帝王切開を強く希望される患者様というのはほとんどいらっしゃいません。

そういうことからも、無痛分娩の方が、帝王切開は減るのではないかという実感は持っております。

無痛分娩を選ぶと、帝王切開が増えるということはないですか?

無痛分娩で、分娩時間が長くなるということはないですか?

陣痛が始まってから赤ちゃんが出てくるまでの時間は、無痛分娩の場合には少し長くなる傾向があります。

特に、子宮口がいっぱいに開いてから赤ちゃんが出てくるまでの時間が、自然分娩よりもかかりやすいようです。

しかし、それは赤ちゃんに影響を及ぼすものではありません。また、陣痛が来ている間も痛みは穏やかで、極端な場合はその最中に睡眠されている患者さんもいらっしゃいます。

無痛分娩で、分娩時間が長くなるということはないですか?

無痛分娩の分娩時には、意識はあるのですか?

無痛分娩は、全く意識には影響を与えず、通常時と変わりません。

また身体の感覚も通常通りで、赤ちゃんが出てくる感覚もはっきりわかります。

無痛分娩の分娩時には、意識はあるのですか?

無痛分娩時に歩行はできますか?

無痛分娩の場合でも、下肢は十分に動きます。

しかし無痛分娩中の歩行については、転倒の危険があるため、やめてください。
トイレに行きたい場合は、助産師が介助します。

無痛分娩時に歩行はできますか?

無痛分娩の場合の会陰縫合時の痛みはどうでしょうか?心配です。

半分以上のかたが、会陰縫合時に痛みを感じないとおっしゃっています。

しかし時に軽度の痛みを感じることがありますので、その場合は局所麻酔を併用します。

無痛分娩の場合の会陰縫合時の痛みはどうでしょうか?心配です。

お腹を痛めた子のほうがかわいいと言われたのですが。

長い間お母さんのおなかのなかで育ち、この世に生まれてきた赤ちゃんは、お母さんにとってとても可愛くそして愛おしいものです。

そのお母さんの赤ちゃんに対する思いは、当然ながら陣痛の時の痛みの強弱で変わるものではありません。

お腹を痛めた子のほうがかわいいと言われたのですが。

無痛分娩のことをもっと知りたいのですが、何か良い本はありますか?

「痛くないお産 無痛分娩がよ~くわかる本」(奥富俊之・著)をお奨めします。
無痛分娩に関する少し医学的で難しい部分も、患者さん向けにわかりやすく解説された大変優れた本です。
当院受付でも取り扱っております。

無痛分娩の大きな副作用、合併症が心配なのですが?

無痛分娩を開始するときにいきなり大量にお薬を使用すると極めて稀ですが重大な副作用、合併症を引き起こすことがあります。

そこで岩田病院では無痛分娩を開始する際にごく少量ずつ何回にもわけてお薬を使っていきます。 お薬をごく少量使っては患者様の状態、血圧などを確認し、またごく少量お薬を使っては患者様の状態に異常がないか確認します。
これを何回も繰り返して徐々に痛みをとっていきます。

この方法によって極めて稀に起こる無痛分娩の重大な副作用、合併症を未然に防ぐことができます。

新生児のQ&A

赤ちゃんの病気が疑われる時は産婦人科ですか、小児科ですか?

基本的に、赤ちゃんを分娩するまでが産婦人科の役割で、生まれた赤ちゃんの健康に関する専門家が小児科です。

当院でも小児科医師がおりますので、1か月検診までは、ご心配の状況が発生した場合は当院へご来院ください。

赤ちゃんの病気が疑われる時は産婦人科ですか、小児科ですか?

赤ちゃんの体温は高めと聞いたことがありますが、どうでしょうか?

体温が高めというよりも、体温調整機能がまだ十分ではないので、変動幅が大人よりも大きいということです。
平均的には、36.5~37.5度程度の幅がありえます。

むしろ赤ちゃんの状態を観察するほうが重要です。
37度を超えていても、元気にお乳を飲んでいれば大丈夫ですが、平均の範囲内でも、お乳の飲みが悪いとか、うんちの状態がよくないとかがあれば小児科に診てもらってください。

また、37.5度を超えるような場合でも小児科に診てもらうことが必要です。

赤ちゃんの体温は高めと聞いたことがありますが、どうでしょうか?

新生児のかかりやすい病気には、どんなものがありますか?

赤ちゃんは、お母さんから免疫力をもらって生まれてきます。
ただその力も6か月程度でなくなってしまい、それから先は自分の力で免疫力を作り出していくようになっています。ですから、まず病気にかかりやすくなるタイミングがあるということを理解しておきましょう。
もちろん、生後半年以内でも病気にかかるケースがありますから、日常の観察が大事です。

生後間もなくには「黄疸」が出ることがあります。
肝臓の機能が追い付かないために生じるもので、多くの場合は自然治癒します。状況をみて医師に相談してみてください。
消化管から出血して、吐血や下血するのが「新生児メレナ」です。比較的発生しやすい症状なので、驚くことなく落ち着いて病院で受診してください。

その他、免疫力が弱いため感染症による症状が出ることが多くあります。
突然の高熱や、発疹、けいれんなどを起こすことがあれば、早めに医師の診断を受けてください。

夜泣きがなかなか止まらなくて困っています。どうしたらいいでしょうか?

夜泣きは病気ではありません。
ただ、時間の区別なく泣き始めて、お母さんが寝る時間も取れず、参ってしまうというのが多くの悩みだと思います。しかし、全く泣かないのも問題で、むしろ元気に泣いてくれるほうが健康に育つと考えたらどうでしょうか。

数か月はつらいかも知れませんが、赤ちゃんを持った親なら誰もが通る道と考えてください。このことで赤ちゃんに当たるのはいけません。

赤ちゃん自身は、何か不安、不満があるから泣いているわけで、それを鳴き声でアピールしているわけです。ミルク、おむつ、温度、明暗、周囲の色、雑音、など何が不快なのかを探ってみてください。

夜泣きがなかなか止まらなくて困っています。どうしたらいいでしょうか?

赤ちゃんはいつごろから外出させていいでしょうか?

1か月検診を終えたら、少しずつ外出させてもいいと思います。赤ちゃんにとっても、外に出ることは大きな刺激ですから、気候のいい日に最初は短く、徐々に長くしていくというのがいいでしょう。

ただ、デパートやスーパーなど人ごみはなるべく避けてください。

赤ちゃんはいつごろから外出させていいでしょうか?